日本皮膚科学会雑誌
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皮膚科セミナリウム 第20回 皮膚の幹細胞―最新の知見と再生医療への応用―
表皮角化細胞
大河内 仁志
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2006 年 116 巻 12 号 p. 1739-1744

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抄録
表皮の幹細胞は毛包のバルジ領域(立毛筋付着部位)に存在することが示されて表皮の幹細胞システムはすべて解明されたかにみえたが,創傷時のみバルジ領域から細胞が供給されるという報告がなされ,バルジ領域以外の幹細胞の存在が再認識されている.表皮の幹細胞は小さい細胞でゆっくり分裂し,接着能力が高く,有害な物質を排出する能力も高いという性質を持つ.幹細胞の維持機構として周囲の微小環境が重要と考えられているが詳細は不明である.幹細胞の再生医療への応用としては付属器の誘導や遺伝子治療が考えられ,今後重要な役割を果たすと思われる.
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© 2006 日本皮膚科学会
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