抄録
Sjögren症候群の歴史は70年以上あるが,その間に疾患概念は大きく変化してきた.当初重視されていた乾燥症状は,現在の診断基準では不必要となり,客観的検査所見によって診断できるようになった.本邦では改訂基準(1999年)の提示以来,診断率の向上とともに症例数は急増している.皮膚科領域においても,環状紅斑との関連をはじめとして注目される疾患となっている.本稿では,乾燥症状に対する考え方,病因,臨床症状,治療,生活指導の要点と注意点について概説し,従来見逃されることも多かった本症の重要性について述べた.