日本皮膚科学会雑誌
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総説
Stevens-Johnson症候群および中毒性表皮壊死症(TEN)の治療指針―平成20年度厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)重症多形滲出性紅斑に関する調査研究班による治療指針2009の解説―
相原 道子狩野 葉子飯島 正文池澤 善郎塩原 哲夫森田 栄伸木下 茂相原 雄幸白方 裕司藤山 幹子北見 周渡辺 秀晃外園 千恵椛島 健治小豆澤 宏明浅田 秀夫橋本 公二
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2009 年 119 巻 11 号 p. 2157-2163

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抄録

厚生労働科学研究補助金 難治性疾患克服研究事業重症多形滲出性紅斑に関する調査研究班において,“SJSおよびTENの治療指針2007”が作成され,若干の修正が加えられて2009年版となった.その特徴としては,これまでわが国で施設毎に異なっていた副腎皮質ステロイド薬の投与方法について,一定の見解を示したことがあげられる.本治療指針ではステロイド薬を第一選択とし,重症例では発症早期にパルス療法を含む高用量で開始することを推奨している.さらに,ステロイド薬の効果がみられないにもかかわらず漫然と同量のステロイド薬投与を継続することは避け,増量または免疫グロブリン製剤大量静注療法(IVIG療法)や血漿交換療法などの併用を考慮することを勧めている.それらの内容につき解説した.

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© 2009 日本皮膚科学会
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