2011 年 121 巻 10 号 p. 2043-2048
植物や動物による接触皮膚炎には主に刺激性とアレルギー性がある.刺激性接触皮膚炎の主な原因として植物ではヒスタミンなどを含むイラクサ,シュウ酸カルシウムの針状結晶を含むアロエ,動物では体液にペデリンを含むアオバアリガタハネカクシ,カンタリジンを含むアオカミキリモドキやマメハンミョウなどの昆虫類が挙げられる.アレルギー性接触皮膚炎の原因としては,ウルシオールを含むウルシ類やウルシオール類似のマンゴールを含むマンゴー,ギンゴール酸などを含むギンナン,プリミンを含むサクラソウ類,アラントラクトンを含むキク科植物が代表的である.