日本皮膚科学会雑誌
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速報的小論文
物理的刺激により,疼痛の出現ならびに超音波検査による血流シグナルの消失を認めた血管平滑筋腫の1例
久米井 綾今西 久幹吉田 康彦中川 浩一
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2012 年 122 巻 1 号 p. 45-48

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抄録

57歳,男性.7年ほど前より右下腿に有痛性の皮下腫瘤が出現した.初診時,右下腿内側に10×10 mm大の境界明瞭な弾性軟の皮下腫瘤を認め,揉むと硬くなり疼痛が出現した.超音波所見では,結節はlow echoic lesionで内部エコーはほぼ均一であった.カラードプラでは血流が豊富で,揉むと腫瘍は硬くなって血流シグナルが消失し,温めると再び血流シグナルが出現した.病理組織学的所見では,血管と不規則に交錯する紡錘形細胞から構成されており,血管平滑筋腫と診断した.血管平滑筋腫は発作性に疼痛が出現することが知られるが,疼痛出現前後の超音波所見の変化についての報告はいまだない.本稿では,自験例の超音波所見を記載するとともに文献的考察を加えた.

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© 2012 日本皮膚科学会
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