日本皮膚科学会雑誌
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122 巻 , 1 号
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日本皮膚科学会ガイドライン
皮膚科セミナリウム 第81回 癌前駆症
  • 並川 健二郎
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第81回 癌前駆症
    2012 年 122 巻 1 号 p. 17-21
    発行日: 2012/01/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    日光角化症は中高年者の日光裸露部に好発する表皮内癌のひとつで,日光紫外線暴露が主因とされる.様々な程度の角化を伴う紅斑性局面の臨床像を呈し,病理組織所見は表皮基底層を主体としたケラチノサイトの核異型と真皮上層の日光性弾性線維症が基本像である.治療は外科的切除や液体窒素による凍結療法が主体であるが,その他イミキモド等多岐にわたる.ありふれた皮膚疾患のひとつであるが,低い確率で浸潤性の有棘細胞癌へと進展する.
  • 中村 泰大
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第81回 癌前駆症
    2012 年 122 巻 1 号 p. 23-26
    発行日: 2012/01/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    白板症はその定義が曖昧であり,臨床病名および病理組織診断名の両者でその名称が用いられ,両者の定義もそれぞれ異なる.また,口腔および外陰においてもその名称の使用の現状は大きく異なる.本稿では白板症の現状における定義と疫学,病因,臨床および病理組織学的所見と治療などについて口腔の白板症を中心に述べる.
  • 門野 岳史
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第81回 癌前駆症
    2012 年 122 巻 1 号 p. 27-30
    発行日: 2012/01/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    瘢痕・瘢痕性病変から二次的に悪性腫瘍を発生することはよく知られている.代表的なのは熱傷瘢痕に伴うもので,有棘細胞癌が多い.また,慢性放射線皮膚炎もしくは放射線治療後の瘢痕に生じる例もしばしばみられ,有棘細胞癌若しくは基底細胞癌が多い.また,この他尋常性狼瘡,先天性表皮水疱症,慢性膿皮症などによる瘢痕に伴うものが知られている.その発症メカニズムに関して詳細は明らかでないが,瘢痕を形成する過程での慢性の炎症,例えば活性酸素などによるmutagenesisの関与が考えられる.
原著
  • 國行 秀一, 吉田 有紀, 山中 一星, 前川 直輝, 金島 広, 藤林 保
    原稿種別: 原著
    2012 年 122 巻 1 号 p. 31-37
    発行日: 2012/01/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    70歳,女性.10年前より,近医消化器内科・皮膚科にてCrohn病(CD)に伴うSweet病(SD)と診断され,治療を受けていた.その後,2003年より当院消化器内科にてヨードカリ900 mg/日,プレドニゾロン7.5 mg/日内服にて維持療法中であった.SDの皮疹はほぼ寛解していたが,初診の1カ月前より胸背部に浸潤性紅斑・びらんが出現し,頭頂部および手指にも拡大した.病理組織像では真皮全層に好中球およびリンパ球浸潤がみられたため,壊疽性膿皮症(PG)と診断した.著明な貧血・血小板減少を合併.骨髄生検にて骨髄腫細胞,血清蛋白電気泳動にてモノクローナルなIgAλ鎖の増加,尿中Bence-Jones蛋白陽性であった.以上よりIgAλ型多発性骨髄腫(MM)の合併と診断した.プレドニゾロン増量(30 mg/日)内服により,PGの皮疹は軽快したが,MMはMP(prednisolone, melphalan)療法,Bortezomib静注療法にても寛解せず,貧血,血小板減少,呼吸器感染症,慢性呼吸不全症状などは持続し,現在も治療継続中である.原疾患であるCDの増悪が認められないにもかかわらず,新たにPGが発症した場合には,血液疾患等の合併症精査以外に消化器系を含めた悪性腫瘍の合併を念頭に精査する必要があると考えられた.CDに伴うSDの経過中にMMに合併した壊疽性膿皮症の症例は,国内外で調べ得た限り,過去に同様の報告はみられなかった.自験例はneutrophilic dermatosis of myeloproliferative disorders(Caughman 1983)のスペクトラムに属する病態と思われる.
  • 大谷 真理子, 大谷 道輝, 野澤 茜, 松元 美香, 山村 喜一, 小茂田 昌代, 江藤 隆史
    原稿種別: 原著
    2012 年 122 巻 1 号 p. 39-43
    発行日: 2012/01/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    塗布量および塗布回数の違いによる保湿剤の効果を客観的に評価するために,人工乾燥皮膚を用いて検討した.ヒルドイド®ローションおよびヒルドイド®ソフト軟膏を1日1回朝0.5,2および3 mg/cm2あるいは1日2回朝および夜の入浴後2 mg/cm2を14日間アセトン/エーテルおよび水で処理した前腕部の屈側の人工乾燥皮膚に塗布した.角層水分量は塗布1,2,5,6,7,8,9,12,13および14日後に経時的に測定した.塗布量による比較では,ローション・軟膏とも電導度に有意差はなかった.塗布回数による比較では,1日2回はローション・軟膏ともにほとんどの測定時点で1日1回と比較して電導度が有意に高かった.本研究により,ヒルドイド®製剤では1日1回よりも2回塗布した方がより効果的であることが示唆された.
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