JCHO札幌北辰病院皮膚科
道立衛生研究所感染症部
2014 年 124 巻 10 号 p. 1923-1925
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75歳女,初診の1週間前に札幌市内の原生林を散歩した.受診の前日に,右項部に虫体が刺さっていることに気づいた.右項部にマダニが刺入しており,刺入部に紅斑を認めた.虫体を除去し,テトラサイクリン塩酸塩1,000 mg/日を10日間投与した.虫体はパブロフスキーマダニと同定された.パブロフスキーマダニは西シベリアから極東地域に分布し,北海道にも生息することが知られている.自験例は,パブロフスキーマダニによるヒト刺咬症の本邦第1例目である.
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