2016 年 126 巻 13 号 p. 2413-2417
多くの外用製剤は,有効成分がもつ効能を最大限に引き出すよう基剤や製造方法に工夫を凝らされている.ジェネリック医薬品は有効成分こそ先発医薬品と同一であるが,その多くの製剤は,有効成分以外は独自の成分,独自の添加物が使用され,異なった工程で製造されている.製剤としての効力を考えると,それらのちがいは小さくない.本稿では,ジェネリック医薬品の普及状況およびジェネリック医薬品と先発医薬品のちがい,とくにアトピー性皮膚炎の外用治療で用いられる外用薬のちがいを解説する.