日本皮膚科学会雑誌
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原著
生物学的製剤を使用している乾癬患者におけるIGRA検査(interferon-γ releasing assay)の経時的変化
百瀬 まみ梅澤 慶紀朝比奈 昭彦中川 秀己
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キーワード: psoriasis, biologics, QFT, T-spot, tuberculosis
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2017 年 127 巻 8 号 p. 1775-1779

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抄録

乾癬で生物学的製剤(バイオ)を導入された386例に対し,IGRA検査(interferon-γ releasing assay)であるクォンティフェロンTBゴールド(QFT)とT-スポットTB検査(T-スポット)の経時的変化を観察した.バイオ投与中の陰転化例は,QFT陽性26例中1例,T-スポット陽性17例中3例であった.また,QFT,T-スポットの両検査を実施した17例中4例で陰転化を認めた.バイオ投与中にIGRA検査が陰転化を示す症例が少数例存在することが示唆された.

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© 2017 日本皮膚科学会
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