日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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127 巻 , 8 号
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日本皮膚科学会ガイドライン
新・皮膚科セミナリウム 蕁麻疹治療のたどり来し道とこれから
  • 福永 淳
    2017 年 127 巻 8 号 p. 1745-1750
    発行日: 2017/07/20
    公開日: 2017/07/20
    ジャーナル 認証あり

    コリン性蕁麻疹は運動や緊張などの発汗刺激に伴い発症する刺激誘発型の蕁麻疹である.日中の活動時を中心に,発汗に伴いそう痒やチクチクとした刺激感を伴った小型の点状の膨疹,紅斑が出現する.まれにアナフィラキシーや血管性浮腫などの重篤な症状を呈することもある.コリン性蕁麻疹にはその病因,臨床的特徴からいくつかのサブタイプがあることが知られてきている.コリン性蕁麻疹の病因には,ヒスタミン・アセチルコリン・汗アレルギー・血清因子・発汗異常などが関与し,各サブタイプによって病因は異なると推定されている.発汗低下を合併する減汗性コリン性蕁麻疹はAcquired idiopathic generalized anhidrosis(AIGA)と同一スペクトラムの疾患であり,治療法が他のサブタイプと大きく異なるために鑑別診断が重要である.コリン性蕁麻疹類似の皮疹を呈するその他の疾患についても解説する.

  • 牧野 輝彦
    2017 年 127 巻 8 号 p. 1751-1755
    発行日: 2017/07/20
    公開日: 2017/07/20
    ジャーナル 認証あり

    物理性蕁麻疹は皮膚表面の機械的刺激,寒冷曝露,日光照射,温熱負荷,水との接触などにより生じる蕁麻疹の総称である.寒冷蕁麻疹は寒気や冷水にさらされた際に膨疹を生じる蕁麻疹であり,その診断には家族性か後天性か,全身性か局所性かなど系統だった鑑別を要する.また,日光蕁麻疹は太陽光線に曝露した皮膚に限局して膨疹が生じる比較的なまれな蕁麻疹であり,その作用波長は本邦では可視光線であることが多い.一般に日光曝露の回避と抗ヒスタミン薬内服による治療がおこなわれるが,しばしば治療抵抗例を経験する.このような症例に対して近年UVA急速減感作療法の有効性が報告されている.本稿では,寒冷蕁麻疹と日光蕁麻疹に焦点をあて,その診断のポイントや治療について解説する.

  • 平郡 隆明
    2017 年 127 巻 8 号 p. 1757-1763
    発行日: 2017/07/20
    公開日: 2017/07/20
    ジャーナル 認証あり

    蕁麻疹学の歴史は古く,紀元前4世紀のヒポクラテス学派によって,イラクサ(=蕁麻)や虫刺症との関連が知られていた.蕁麻疹関連の歴史上の主なランドマークとしては,マスト細胞の発見,ヒスタミンの生理活性の解明,抗ヒスタミン薬の登場,自己免疫性蕁麻疹の発見などが挙げられる.最近では難治性蕁麻疹に対して抗IgE抗体による治療が各国で行われ,ほぼすべての病型の蕁麻疹に効果があることが示されている.

原著
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学会抄録
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