兵庫県立がんセンター
2020 年 130 巻 1 号 p. 29-38
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皮膚付属器腫瘍は,正常や胎生期の細胞や組織構築との類似性をもって分化方向を決定し,毛包系,脂腺系,アポクリン汗器官系,エクリン汗器官系と分類するのが一般的である.その上で,良悪性の判断を,非対称性,周囲間質への浸潤性増殖,細胞異型,核分裂像,壊死などで行う.この総説では,日常臨床のなかで比較的遭遇頻度の高いものを中心に,毛包脂腺系腫瘍の病理診断,鑑別のポイントについて,正常の毛包,脂腺の解説とともに紹介したい.
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