2020 年 130 巻 8 号 p. 1805-1810
当院では良性・悪性腫瘍を問わず皮膚外科手術は全て中央手術室で行っており,多くは局所麻酔下での外来手術である.限られた手術枠の中でいかに効率良くかつ安全に手術を行うかが継続的な課題であり,これまでに手術材料のキット化,スタッフ間での分業化の徹底,クリニカルパスによる情報共有などの様々な工夫を講じてきた.その結果,現在では年間900~1,000件の皮膚外科手術を手術室で行い,全件数の2割近くを占めている.手術の回転効率を高め,かつ安全性を担保するための当院の取り組みを紹介する.