2021 年 131 巻 7 号 p. 1709-1712
局所免疫療法は円形脱毛症に対して最も推奨度の高い治療のひとつとして日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドラインのみならず海外のガイドラインでも採り上げられている.しかしながら本邦では手技が保険収載されていないこと,治療に用いるハプテンなどが医薬品として定義されていないことが課題である.本治療を,2016年改正医療法施行規則に定められた「高難度新規医療技術等」として香川大学医学部附属病院の評価委員会に申請,承認を受けた.一連の手続を紹介し,本治療のさらなる普及の足がかりとなることを期待する.