ながせ皮膚科
2024 年 134 巻 6 号 p. 1623-1627
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メルケル細胞癌は,高齢者の露光部に好発する紅色調のドーム状結節性病変を呈するのが一般的だが,特異的な臨床像はない.病理組織学的には核/細胞質比の高い小型類円形細胞がシート状あるいは索状に増殖し,腫瘍細胞はわずかな細胞質と微細顆粒状クロマチンを有する円形核からなる.免疫染色ではCK20が特徴的で,核周囲にドット状に染まり診断価値が非常に高い.治療に関しては外科的切除が基本となるが,放射線治療も有効であり,集学的治療が必要となる場面も多い.
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