日本皮膚科学会雑誌
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新・皮膚科セミナリウム アトピー性皮膚炎の病態理解のアップデート
2.データ駆動型医学研究が拓くアトピー性皮膚炎の新しい病態理解―多軸的免疫構造と治療層別化―
川崎 洋
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2026 年 136 巻 10 号 p. 1783-1790

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抄録

アトピー性皮膚炎はこれまで主として2型炎症を中心とした免疫異常として理解されてきたが,近年の分子標的治療の進展により,その枠組みでは説明しきれない臨床的多様性が明らかとなっている.網羅的分子解析および時系列データの蓄積により,非2型炎症を含む複数の免疫軸が関与する多面的な病態構造が明らかとなりつつある.さらに,これらの分子病態は治療反応性とも密接に関連しており,患者ごとの免疫プロファイルに基づく層別化の重要性が示唆されている.本稿では,データ駆動型研究により得られたこれらの知見を概説し,アトピー性皮膚炎の病態理解の拡張と臨床応用の可能性について論じる.

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