2026 年 136 巻 8 号 p. 1445-1451
薬剤性過敏症症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome, DIHS)は,抗けいれん薬などの投与後に遅発性に発症し,発熱や臓器障害を伴う重症薬疹である.ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)をはじめとするヘルペスウイルスの再活性化が生じ,症状の遷延や重症化に関与する.発症早期の診断が困難なことが多いが,TARC(thymus and activation-regulated chemokine)が診断を補助するバイオマーカーとして実用化されている.回復期には一部の症例で自己免疫疾患の発症がみられるため,長期的な経過観察が望まれる.