1957 年 67 巻 8 号 p. 507-
Jarisch-Herxheimer反応は1895年Jarischによりはじめて記載されて以来,多くの記載,特に発熱等の全身症状,局所症状の増悪等に就ては多くの報告を見るが,髄液に果して之に似た反応が見出されるか否かに就ては今日迄何等知られていない.余は教年来各種駆梅剤注射後比較的短時間内に現われる髄液の変動を検討していたが色々の角度から考察して明らかにJarisch-Herxheimer反応の1表現と考えて差支えない一過性の変動を見出し得たので,以下それを記述しようと思う.