1960 年 70 巻 4 号 p. 423-
余は前篇において色素異常症における血清Na,K値を測定し併せてK負荷試験(第1篇参照)を施行しアジソン病,肝斑,Riehl黒皮症,白斑,白皮症,白斑黒皮症などにおいてNa,K値の異常あるいはK負荷試験における増加率異常を認め,それらについて検討を行つたのであるが(第2篇参照),引続き色素異常疾患を除く他の皮膚疾患計445例について前述と同様の方法によつて実験を施行した.それらの中著変を示した疾患においては各例について計測値をそのまま表示し,略々全例が正常値を示した疾患においては個々の値を記した表はこれを省略した.