日本皮膚科学会雑誌
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皮膚に初発したWegener's Granulomatosisと思われる1例
植木 宏明
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1965 年 75 巻 2 号 p. 126-

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抄録
一臓器或いは一局所に初発した病像がかなりの間その根底にある疾患の主な表現型として主役を演ずるような場合,臨床家にとつて,その病像が根底にある疾患といかなる関係にあるのか容易に理解し難い.限に映じた病像が,原疾患そのものであるのか,それに特異的なものなのか,或いは全く非特異的な反応像であるのか,それを鑑別することは治療を施すものにとつて甚だ重要なことであるが,往々にしてその試みは虚しく,剖検所見に接しても困惑することはしばしばである.最近筆者の経験した症例も,腫脹で始まつた皮膚病変が長い間主病変として前景に立ち,やがて急速に諸臓器を系統的に侵し,剖検に捧げられたものである.組織学的には壊死性肉芽巣と壊死性血管炎が特徴的で,腎病変の欠除に難点はあるが,いわゆるWegener's granulo-matosisに近縁の疾患と考えられた.Wegener's granulomatosisは主として耳鼻咽喉科及び内科方面で見られるものであるが,皮膚病変が初発症状となることもしばしばで,皮膚科でも最近注目されて来たもので,本邦でも水野の綜説があるが,以下本症例について報告し,本症例を中心としてWegener's granulonatosisの綜説とともに若干の考察を加えることにした.
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© 1965 日本皮膚科学会
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