日本皮膚科学会雑誌
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皮膚科領域におけるUridine Diphosphoglucose Dehydrogenaseの組織化学的研究 第1編 組織化学的証明法の検討と実験動物並びに正常人皮膚,実験肉芽組織及びL細胞における酵素活性について
神畠 茂
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1965 年 75 巻 8 号 p. 548-

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抄録
uridine diphosphoglucuronic acid(以下UDPGAと略記)はglucuronateの合成にまたacid mu-copolysaccharides(以下AMPSと略記)の構成成分たるグルクロン酸の前駆物質として重要底役割を演じている.このUDPGAはuridine diphosphoglucose(以下UDPGと略記)からdiphosphopyridine nucleotide(DPN)specific dehydrogenaseであるuridine diphosphoglucose dehydrogenase(以下UDPG-DHと略記)によりglucoseのCarbon-6の位置で脱水されて生じることか解つている.すなわちUDPG+2DPN+→UDPGA+2DPN+2H+ UDPG-DHの組織化学的証明については,すでに1961年Hess & PearseがMTTコバルト法を用いてラット及びマウスの肝,腎,心筋,線維芽細胞,軟骨及び腸粘膜上皮等について行なつており,また同年Jun & Cohenはnitro BT法を用いて,幼若マウスの軟骨につき報告している.皮膚組織のUDPG-DHについてはわずかに1962年にJacobson & Davidsonが幼若家兎皮膚につき生化学的にその存在を証明した報告をみるに過ぎず,その組織化学的研究は内外文献に未だこれをみない.本研究ではHess & Pearse及びJun & Cohenの方法に従いTetrazolium法を用いたが,これに先立ちStrominger et al.,Jacobson & Davidson及びCastellaniの生化学的データに基礎をおいて基質条件を検討した.なお本編では検査材料として幼若マウス,成熟家兎及び正常人皮膚,実験肉芽及び組織培養せるL細胞及び鶏胎児皮膚組織につき,それぞれUDPG-DHの局在性及び酵素活性度を観察し,併せて当該酵素とAMPSとの関連性について若干の検討を試みた.
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© 1965 日本皮膚科学会
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