日本皮膚科学会雑誌
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75 巻, 8 号
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  • 熊谷 武夫
    1965 年 75 巻 8 号 p. 525-
    発行日: 1965年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    病原性真菌類の微細構造の研究は,最近ようやく盛んになつてきたところで不明な点が少なくない.たとえば,試料の固定・包埋-染色等についても一定の方式は未だ確立されておらず,研究の余地が多分にある.著者はムコール菌症(mucormycosis)の原因菌のひとつであるRhizopus oryzaeをとりあげ,その微細構造を電子顕微鏡的に研究した.ちなみに,著者の調べた限りではMucor属の菌の電子顕微鏡的研究の記録は,Hawker & AbbottのRhizopus sexualisおよびR.homothallicusに関する研究を除き,ほかにはないようである.本研究はわれわれの教室で行なわれつつあり,若干はすでに発表された病原性真菌類の微細構造に関する一連の研究の一部を成す.
  • 神畠 茂
    1965 年 75 巻 8 号 p. 548-
    発行日: 1965年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    uridine diphosphoglucuronic acid(以下UDPGAと略記)はglucuronateの合成にまたacid mu-copolysaccharides(以下AMPSと略記)の構成成分たるグルクロン酸の前駆物質として重要底役割を演じている.このUDPGAはuridine diphosphoglucose(以下UDPGと略記)からdiphosphopyridine nucleotide(DPN)specific dehydrogenaseであるuridine diphosphoglucose dehydrogenase(以下UDPG-DHと略記)によりglucoseのCarbon-6の位置で脱水されて生じることか解つている.すなわちUDPG+2DPN+→UDPGA+2DPN+2H+ UDPG-DHの組織化学的証明については,すでに1961年Hess & PearseがMTTコバルト法を用いてラット及びマウスの肝,腎,心筋,線維芽細胞,軟骨及び腸粘膜上皮等について行なつており,また同年Jun & Cohenはnitro BT法を用いて,幼若マウスの軟骨につき報告している.皮膚組織のUDPG-DHについてはわずかに1962年にJacobson & Davidsonが幼若家兎皮膚につき生化学的にその存在を証明した報告をみるに過ぎず,その組織化学的研究は内外文献に未だこれをみない.本研究ではHess & Pearse及びJun & Cohenの方法に従いTetrazolium法を用いたが,これに先立ちStrominger et al.,Jacobson & Davidson及びCastellaniの生化学的データに基礎をおいて基質条件を検討した.なお本編では検査材料として幼若マウス,成熟家兎及び正常人皮膚,実験肉芽及び組織培養せるL細胞及び鶏胎児皮膚組織につき,それぞれUDPG-DHの局在性及び酵素活性度を観察し,併せて当該酵素とAMPSとの関連性について若干の検討を試みた.
  • 佐藤 良夫, 樋口 裕乗, 斉藤 豊
    1965 年 75 巻 8 号 p. 561-
    発行日: 1965年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    患者:10才の少年.初診:昭和39年12月18日.現病歴:昭和38年4月にネフローゼに罹患し,同年10月より本学小児科に入院中.長期の副腎皮質ホルモン療法により著明な肥満を来し.歩行困難となり長期間入浴および石鹸による洗顔を行なわなかつた.昭和39年12月8日顔を剃つた所,その翌日から顔面に発赤,鱗屑,軽度の瘙を生じ,小児科医により副腎皮質ホルモン軟膏を塗布して貰つた所,かえつて皮疹は悪化した.
  • 1965 年 75 巻 8 号 p. 563-
    発行日: 1965年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
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