抄録
われわれは各種膠原病患者尿中に一次元上行性ペーパークロマトグラフィーでフェノール性、紫青色の螢光を有する特異斑点を見出し、これを仮りに現在フェニールアラニン、チロジンの正常中間代謝物とはみなされていない2,5-dihydroxyphenyl pyruvateあるいはそのlactoneであると報告したが、引き続いて行っている実験成績から現在ではこれを否定している。本邦における追試者の大多数によってもその特異斑点の存在は肯定されているが、これを2,5-dihydroxyphenyl pyruvateあるいはそのlactoneと同定することは否定されている。国外においては特異斑点の存在を肯定するものと否定するものとが相半ばしているような現状である。