日本皮膚科学会雑誌
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76 巻 , 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 1966 年 76 巻 4 号 p. 185-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
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  • 森 庸亮, 的場 昭三, 松中 成浩, 川崎 平和, 磯部 茂, 西村 長応, 山口 正雄, 松川 貞央
    1966 年 76 巻 4 号 p. 191-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    われわれは各種膠原病患者尿中に一次元上行性ペーパークロマトグラフィーでフェノール性、紫青色の螢光を有する特異斑点を見出し、これを仮りに現在フェニールアラニン、チロジンの正常中間代謝物とはみなされていない2,5-dihydroxyphenyl pyruvateあるいはそのlactoneであると報告したが、引き続いて行っている実験成績から現在ではこれを否定している。本邦における追試者の大多数によってもその特異斑点の存在は肯定されているが、これを2,5-dihydroxyphenyl pyruvateあるいはそのlactoneと同定することは否定されている。国外においては特異斑点の存在を肯定するものと否定するものとが相半ばしているような現状である。
  • 森 庸亮, 松中 成浩, 川崎 平和, 西村 長応, 山口 正雄, 松川 貞央
    1966 年 76 巻 4 号 p. 201-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    第1報において記述したリウマチ様関節炎患者尿中特異物質(pの前駆物質p'およびf1の前駆物質f1'),およびリウマチ様関節炎,肝疾患,糖尿病患者尿中に共通して証明することができ,かつ量的にリウマチ様関節炎患者に多い螢光性物質f2の前駆物質f2'を主にシリカゲルカラムクロマトグラフィーと薄層クロマトグラフィーを利用して分離,精製し,えたこれら結晶物の紫外部吸収スペクトル,赤外部吸収スペクトル,結晶型,融点等の化学的性状を明らかにし,pの前駆物質p'については元素分析を施行して,その推定組成式および推定構造式をえ,f2'についても同様元素分析を施行して推定組成式,さらにその他の化学的性状並びにf2'とf1'の前駆物質との関連性についても若干追求することができたので報告する.
  • 神畠 茂
    1966 年 76 巻 4 号 p. 212-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
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    肥胖細胞mast cellは周知の如く古く1878年Paul Ehrlichの発見命名にかかるもので,発生学的形態学的には線維芽細胞に近いものとされ,病理学的な研究はきわめて多く枚挙に暇がない.本細胞の特徴はいうまでもなく,原形質内に好塩基性でトルイジンブルー等でメタクロマジーを呈する顆粒が存在するとのことであり,その生理作用と関連して原形質顆粒の化学的検討が近年研究の焦点となつている.まず原形質顆粒のメタクロマジーについては,酸性ムコ多糖類(以下AMPSと略記)の存在に起因することが近時明らかにされ,Holmgren & Wilander,Jorpes et al.,Oliver et al.,Ehrlich et al.,Balazs & Holmgren及びBaeckelandらは顆粒内にheparinが存在することを指摘,Asboe-Hansen,Riley,Rothman et al.及びWegelius & Asboe-Hansenらはそこにhyaluronic acidが存在すると報告している.かかるheparin或いはhyaluronic acidが脱顆粒により結合織間基質のAMPSの供給源として働くことは多くの組織化学的研究の示す所である.一方メタクロマジーとは直接の関係はないが,炎症或いは瘙の問題と密接に関連して,顆粒内のhistamineとserotoninの態度がとりあげられている.すなわちHolmgren & Wilander及びRiley & Westは各種動物組織中のhistamine含有量と肥胖細胞数との間に比例関係を見出し,Oliver et al.は犬,猫,小牛の肥胖細胞腫より多量のhistamineを抽出しており,Nicker及びZachariaeは色素性蕁麻疹病巣部にhistamine含有量の増加せる事実を指摘している.serotoninに関しては,ラッテの肥胖細胞についてBirt & Nickerson及びWestがその存在を認めているが,人の肥胖細胞においては証明されず,一般にserotoninは存在しないと考えられている.またUltmannは人のsystemic mastocytosisにおいて血清中のserotonin値は正常以下,組織中のserotonin量も正常範囲内で,とくに肥胖細胞の増加の著るしかつた脾においても5-hydroxytryptophan decarboxylaseは正常値以下であつたと述べ,人の肥胖細胞ではserotoninの産生は行なわれないものと推論している.このように肥胖細胞とくにその原形質顆粒中のこれらの化学物質は本細胞の種々な機能と密接に結びつくもので,かかる化学物質の代謝面を酵素学的に検討する要もここにあると考える.そこでまず肥胖細胞中のかかる化学物質は他組織で形成され,phagocytosisの結果細胞中に取りこまれて顆粒状をなしたものか,或いは肥胖細胞中でintracellular biosynthesisが行なわれた結果生じたものかが大きな問題となる.因みに肥胖細胞中には多くの酵素が証明されている
  • 広根 孝衛
    1966 年 76 巻 4 号 p. 220-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
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    Langerhans細胞,すなわち,表皮の有棘層に見られる金親和性の樹枝状細胞の性格ないし本体については,従来多くの研究が行なわれたが,まだ定説がない.この細胞の光顕所見に基づいた本体論は2つに大別できる.1つはこれを表皮内の神経性要素と見るか,または皮膚に分布した末梢神経終末と密接な関係のある細胞とみなす説であり,他はこれを表皮細胞の角化過程に伴なつて排除されつつある衰退したメラノサイトと考える説である.この細胞に関する最近の電子顕微鏡的研究によると,メラノサイト説に有利な所見が多いようである.しかし,この細胞と表皮基底層のメラノサイトとでは微細構造の上で若干の相違点のあることも伴つた.それは,Langerhans細胞内にはメラノサイトに見られるようなメラニン顆粒やメラノゾームの認められないこと,Langerhans細胞内には性状不明の特異な顆粒の認められること等である.本研究は,Langerhans細胞内の特異な顆粒の本体を明らかにしようとして行なわれた.
  • 山本 達雄, 戸田 浄, 長谷川 一雄, 小堀 辰治
    1966 年 76 巻 4 号 p. 226-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
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    浅在性白癬の病原体である真菌の寄生形態を検索するには,角質層中の菌要素を可及的に自然に近い状態で,一目瞭然のもとに観察することができ,菌要素の形態のみならず,これに対して周囲組織がどのような反応を示しているかを知ることができれば好都合である.衆知のように浅在性白癬菌が皮膚に寄生する部位は角質層にかぎられるから,もし角質層のみを完全に剥離し,この中の白癬菌を観察できるとしたら以上の目的に適することになる.たまたまKligman及びChristopherは,角質の生物学的研究のために,角質全層を変質させることなく採取する方法を報告しているのに接したので,この方法を以上の目的に使用できないかと考えた.この方法がこの目的に適したものと判明すれば,真菌の寄生形態を検索する上に,苛性カリ標本やstrip methodに比べ秀れていると思われる.以上構想に従つて行なつた著者の実験方法並びにその結果についてここに報告する.
  • 清寺 真, 高木 靖信, 肥田 野信
    1966 年 76 巻 4 号 p. 231-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
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    人真皮の結合織中に見られるmast cellは,heparin,histamine,serotonin等を分泌し,生理的あるいは病的刺激に対して形態学的,薬理学的変化を示すことはいろいろと知られている.Hibbs,Phillips,Bruchらは形態学的にmast cellには2つの型があるとし,また最近電顕的観察でOkunはmast cell顆粒とmelanin顆粒の相似性について報告している.そこでわれわれは健康人と太田母斑患者の皮膚に含まれているmast cell,特にmast cell顆粒の微細構造について電顕的観察を行なつた.mast cell顆粒は,その生成段階を思わせる,いろいろと異なつた内部構造を示すものが観察された.微細顆粒の集つた顆粒のものから,内部に棚状,或いは渦巻状構造を示す段階のもの,渦巻の数個の集つた状態のもの,などがあり,mast cell顆粒の立体構造としては,細長い膜が巻物状に巻かれた小桿棒数個が集り,それと微細顆粒とが一緒になつて1個の顆粒を造つているものかと推測される.mast cell顆粒はその大きさ,形,density等から見てmelanin顆粒との形態学的類似性は全く証明されない.
  • 1966 年 76 巻 4 号 p. 232-
    発行日: 1966年
    公開日: 2014/08/28
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