日本皮膚科学会雑誌
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汎発性深在性皮膚Candida症の剖検例
浜田 稔夫宮本 武長浜 萬蔵
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1967 年 77 巻 2 号 p. 52-

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抄録
Candida albicansを主な病原菌とするCandida症は皮膚,粘膜,内臓等に広く病変を生じ,また血行性にも発生して,重篤な全身症状を来たす場合があり,各科領域にわたつている.このうち,皮膚Candida症には,乳児寄生性紅斑,Candida性間擦疹,Candida性指趾間糜爛,Candida性爪炎ならびに爪囲炎,口角糜爛等の表在性皮膚Candida症が大部分をしめており,深在性皮膚Candida症については稀である.膿瘍,潰瘍形成を主とする深在性皮膚Candida症については,Rockwoodら,Carol,Danbolt,Moore,Thalらの報告があり,Rockwoodの症例は最初の剖検例である.わが国においては1905年,桜根(孝)らによる9才女児の鼻背部に生じた1例に始まり,橋本ら,長谷川,藤井,河内,謝,西,平井ら,今村の9例を数えるが,このうち,菌種の同定によつて確定的にCandida albicansに因ると考えられる症例は橋本ら,藤井の症例を除いた7例に過ぎない.今回,わたくし共は汎発性深在性皮膚Candida症の1例を経験したが,本症例のごとき重症例については,わが国においては未だ例をみないものと考えられるので,その剖検所見を含めて,ここに報告する次第である.
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© 1967 日本皮膚科学会
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