1970 年 80 巻 4 号 p. 252-
現在,抗原がはつきりしない蕁麻疹に対しては,一般に矢追抗原,パスパート,ペプトン,自家血清などによる非特異的hyposensitization療法が行なわれている.しかし,その効果については蕁麻疹の治療効果の判定が完治した場合を除いては不可能に近く,また,抗ヒスタミン剤などを併用してhyposensitizationを行なうことが多いために,hyposensitization療法そのものがどの程度に有意に役割を演じているか,現在はつきりさせるデータは出ていない.