日本皮膚科学会雑誌
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毛孔性小結節病変を主徴とする皮膚サルコイドーシスについて
野崎 憲久石川 芳久山本 正彦藤井 晧
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1972 年 82 巻 3 号 p. 129-

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抄録

毛嚢一致性の小結節病変を呈した皮膚サルコイドーシスの2例(♀23才,♂21才)につき報告した.皮疹は毛孔一致性の粟粒大の小結節が集簇して局面を作る傾向をもち,あるいは輪状,環状の形態をとるものもあり,背,腰,胸,腹部および上腕に散在しており,組織学的には皮膚では真皮中層における毛嚢上皮部に限局した類上皮細胞を主とし少数の巨細胞を含む肉芽腫の形成で,右斜角リンパ腺でも皮膚と同様の肉芽腫形成が定型的所見であった.臨床的には2例共BHLが指摘され,眼症状を伴っているが,骨(手,足)に変化を見ず,「ツ」反応は第2例は陰性,Kveim反応も第2例が陽性であったが,第1例では逆の結果を示した.皮膚におけるDNCB感作は2例共陽性所見を得た.

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© 1972 日本皮膚科学会
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