日本皮膚科学会雑誌
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幼若ラットのメルケル細胞の加齢に伴う変化 特にその位置と微細構造の変化について
落合 豊子
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1977 年 87 巻 13 号 p. 911-

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抄録
生後2, 4, 7, 14日目の幼若期 SD ラット前肢指腹を材料に用い,加齢によるメルケル細胞の位置の変動ならびに微細構造の変化を電顕的に観察した. メルケル細胞は2日目では基底層,基底層直上層あるいはその上方にもみられるが,加齢と共に基底層ならびに基底層直上層に定着するようになり,核の位置も長軸が基底膜に平行となる.メルケル細胞顆粒(以下メ顆粒と略記)は2日目では直径 100~130mμで細胞質内に孤立性に散在するが,加齢と共に数は増加し細胞の基底膜側に集積する.14日目ではよく発達したゴルジ装置と共に大型のメ顆粒(直径200~220mμ)が出現する.軸索はメルケル細胞に到達するとメルケル細胞の細胞質突起により囲続され,細胞に接着するものと思われる.軸索の接着は4日目にはほぽすべてのメルケル細胞にみられ,加齢に伴い軸索内の糸粒体が増える.メルケル細胞の起源については上皮性起源を想像させる.
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© 1977 日本皮膚科学会
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