日本皮膚科学会雑誌
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87 巻, 13 号
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  • 池澤 善郎
    1977 年 87 巻 13 号 p. 875-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    DNCB 感作モルモットの皮膚反応並びにその所属リンパ節細胞の in vitro DNA 合成(endogenous proliferation),phytohemagglutinin (PHA) response, concanavalinA(ConA)resiponse に及ぼす cyclophospharaide(CY) の効果を,感作後経時的に観察した. 1)DNCB 接触過敏症は,感作3日前に CY 処理した場合,無処理群に比し著明に増強したが,感作3日後に CY 処理した場合,無反応となった. 2) DNCB 接触過敏症は,感作5日後に出現し,1週後に peak に達し,2週後にかけて比較的早く減弱し,以後徐々に消槌した.感作3日前の CY 処理により,反応は感作5日後に早くも増強し,I週後に同様に peak となり,以後3週までその著明な増強効果が維持され,4週後に急速に低下した. 3)皮膚反応でみられたCY処理による増強効果は,in vitro において乱 所属リンパ節細胞のendogenousproliferationの上昇として観察された.この上昇は,皮膚反応か未だみられない感作3日後に早くも出現し,1週後に最大となったが,2週後には,皮膚反応の場合と異なり,急速に低下した.従って,CY に感受性の強い細胞 (suppressor細胞?)は,所属リンパ節における priming に対応した DNA 合成の制禦に関与していることが推察された. 4) High dose (250μg/ml) の PHA ないしConA で剌激した時,感作3日後の所属リンパ節細胞は, PHA に著明に反応したが, ConA に全く反応しなかった.しかし,1,2週後には,3日後に比し, PHA response は低下し, ConA response は上昇した.CY 処理群においても同様の変化を示したが,感作1,2週後において両反応とも無処理群に比し低下していた.以上の所見より,所属リンパ節における T cell response の修飾に関与する細胞の経時的変動の可能性について若干の考察を加えた.
  • 小倉 治雄, 三島 豊
    1977 年 87 巻 13 号 p. 883-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    電顕細胞化学と厚電顕切片傾斜試科台高圧電顕観察法との併用により B-16 マウス黒色腫細胞の GERL-coatedvesicle 系とその tyrosinase (Ty) 活性を三次元的に追求した.いわゆる Goligi 野における T y活性による dopa-melanin の in vitro 生成は連続した管状,吻合状および嚢状の部分よりなる GERL とその近傍の coatedvesiclesに局在していた. Thiamine pyrophosphatase (TPPase) 反応陽性の inner Golgi element は多数の polygonal compartment を有する層板構造であり, GERL とは異なる三次元構築をもっていた. PMS の一部に Ty 活性陰性のものがあったが,固定前 dopa 反応標本においてもみられた. TPPase 反応は PMS に陰性であった. TPPase を有さない outer Golgielement 近傍の滑面膜嚢より連続して PMS が形成されていた.本黒色腫細胞のMS形成初期過程で,Ty 活性と PMS 形成は異なる内膜系に局在すると結論された.
  • 益田 俊樹
    1977 年 87 巻 13 号 p. 903-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    horseradish peroxidase を抗原とした家兎での active Arthus 反応および reversed passive Arthus 反応で,皮膚の immune complex (IC) の動態を光顕的に観察した.両反応において IC はペルオキシダーゼ反応陽性の褐色穎粒として,血管壁とその周辺ばかりでなく広く膠原線維間,基底膜下にも認められ,まず単核細胞に,その後多核白血球に貪食されるなどして24時間後にほぼ消失した.このような IC の動態に対する副腎皮質ホルモン,抗ヒスタミン, DDS の影響は顕著でないことを reversed passive Arthus 反応において明らかにした.抗原に 125T を標識した数種のICを皮内注射して血中への移行を検討した実験では,IC は種類により異なる態度を示した.
  • 落合 豊子
    1977 年 87 巻 13 号 p. 911-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    生後2, 4, 7, 14日目の幼若期 SD ラット前肢指腹を材料に用い,加齢によるメルケル細胞の位置の変動ならびに微細構造の変化を電顕的に観察した. メルケル細胞は2日目では基底層,基底層直上層あるいはその上方にもみられるが,加齢と共に基底層ならびに基底層直上層に定着するようになり,核の位置も長軸が基底膜に平行となる.メルケル細胞顆粒(以下メ顆粒と略記)は2日目では直径 100~130mμで細胞質内に孤立性に散在するが,加齢と共に数は増加し細胞の基底膜側に集積する.14日目ではよく発達したゴルジ装置と共に大型のメ顆粒(直径200~220mμ)が出現する.軸索はメルケル細胞に到達するとメルケル細胞の細胞質突起により囲続され,細胞に接着するものと思われる.軸索の接着は4日目にはほぽすべてのメルケル細胞にみられ,加齢に伴い軸索内の糸粒体が増える.メルケル細胞の起源については上皮性起源を想像させる.
  • 末次 敏之, 村田 譲治, 藤沢 竜一, 橋本 謙
    1977 年 87 巻 13 号 p. 921-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
  • 上杉 孝, 加藤 光子, 及川 修, 杉山 貞男, 神保 孝一
    1977 年 87 巻 13 号 p. 925-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
  • 吉田 実夫, 水谷 喜美子, 斎田 俊明, 日野 治子, 兼島 景次, 滝沢 清宏, 溝口 昌子
    1977 年 87 巻 13 号 p. 929-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
  • 1977 年 87 巻 13 号 p. 933-
    発行日: 1977年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
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