抄録
片側性ダリエ病について,当教室では12歳と17歳に発症した2例と,今回著者らが経験した42歳に発症した1例があり,前者と後者との間に臨床像の差異があるのに気づいた.すなわち,若年に発症した2例においては,皮疹が片側に偏在していることをのぞけぱ,定型的なダリエ病の臨床像にほぼ一致するのに比し,高年に発症した1例では皮疹が片側の狭い部位に限局し,境界比較的明確に帯状配列する局面を呈し,先の2例とはいささか異なることを認めた.以上の点について本邦および欧米の29症例を蒐集し,検討した結果,片側性ダリエ病は若年者に初発する片側性汎発型と高年者に初発する升側性限局型の2型に分類できることが明らかとなった.