日本大学医学部皮膚科教室
1979 年 89 巻 2 号 p. 69-
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典型的な臨床並びに病理組織学的所見を呈したエックリン汗孔腫について,酵素組織化学的及び電顕的に検索し,文献的考察を加えて報告した. 酵素組織化学的検索では,フォスフォリラーゼ活性が腫瘍塊下方で強陽性であり,グリコーゲン顆粒の局在とは逆の分布を示した.電顕的所見として,きれこみの深い核,核周辺に局在する張原線組及び豊富な糸粒体が特徴的であった.しかしながら,細胞質内腔は認められなかった.自験例は,エックリン汗管由来の上皮性腫瘍と考える.
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