1981 年 91 巻 10 号 p. 1037-
185~313nm紫外線 3MED 照射後め乾癬病巣部および隣接無疹部の障害修復(unscheduled DNA synthesis,UDS)を放射性チミジンを用いたオートラジオグラフィーで検索した.健康人皮膚で UDS は 3MED 照射後,表皮,真皮上層細胞で認められ,照射2時間後にピークを認めた.また UDS は真皮下層に移行するにしたがい減少した.乾癖無疹部皮膚での UDS は健康人と同様であったが,乾癬病巣部皮膚においては同一量の紫外線照射量にもかかわらず無疹部と比べ UDS は明らかに減少して認められた.