日本皮膚科学会雑誌
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hamster cheek pouch の角化過程 -特に水分蒸散度を左右する因子の変化について-
手塚 正
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1982 年 92 巻 1 号 p. 17-

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抄録
1) hamster cheek pouch 上皮を電顕的および 7-(NditnethyIamino-4-inethyl-3-couinarinylm)aleimide (DACM)染色法を用いて検索した. 2)電顕的検索 : Marginal band は非常によく形成されていた.ケラトヒアリン顆粒は小形だが多数みとめられ,電子密度も均一で皮膚にみとめられるケラトヒアリン顆粒の小形のものとよく類似していた.層板顆粒は明らかに数が減少していた.角層細胞間にみとめられた顆粒内容は異常に長い層状構造を示した. 3)DACM 染色;SH 基はケラトヒアリン顆粒,角層の内側 1/2 の細胞膜と living cell の細胞質に多くみとめられ, S-S 結合はケラトヒアリン顆粒と角層全層の細胞の細胞膜に著しく多くみとめられた. 4) hamster cheek pouch 上皮の水分透過度の充進している理由は層板顆粒が減少しているためと考えられた.更に顆粒内容の層状構造物(脂質)の変化していることも水分透過度完進をひきおこしている原因の1つである可能性が示唆された.
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© 1982 日本皮膚科学会
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