日本小児循環器学会雑誌
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先天性心疾患に対するカテーテル治療 ~本邦への導入が期待されるdevice~
富田 英
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2012 年 28 巻 3 号 p. 168-173

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抄録

バルーンによる弁・血管形成術, 血管狭窄に対するステント留置, カテーテルによる動脈管開存や心房中隔欠損の経皮的閉鎖術などのカテーテル治療は, 今日では, 先天性心疾患に対する治療法の1つとして欠くべからざるものとなっている. しかし, 世界的に広く使われるようになってからわが国への導入に10年以上を要したAmplatzer® Septal Occluderに見られるように, わが国におけるdevice lagの問題は深刻であり, Radiofrequency guidewire, covered stent, 経皮的肺動脈弁など, 低侵襲治療で予後改善に寄与すると考えられるいくつかのdevice導入への道のりは険しい. 本稿ではわが国への導入が期待される先進的ないくつかのdeviceを紹介する.

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© 2012 特定非営利活動法人 日本小児循環器学会
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