日本皮膚科学会雑誌
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UVB照射によるリノレン酸,スクワレン過酸化物からの超微弱発光と発光スペクトル分析
酉抜 和喜夫熊井 則夫三浦 隆清寺 眞
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1982 年 92 巻 1 号 p. 29-

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抄録

中波長紫外線照射を受けたリノレン酸,スクワレンからの超微弱発光のスペクトル分析を filter spectrumanalyzer を用いて行なった.その結果,リノレン酸の発光主ピークは,励起酸素分子対〔1Δg〕[1Δg]→〔3Σg-〕〔3Σg-〕の 2→0 帯,1→0 帯,0→0 帯からの遷移スペクトルにほぼ対応した.一方,スクワレンにっいては,上記の遷移スペクトル以外に青色スペクトル附近にもピークが現われ,これはジオキセタン構造が開裂して生じた励起カルボ二ル基のピークに相当する.つまり,紫外線酸化リノレイン酸の発光種としては主に〔1Δg〕〔1Δg〕が,スクワレンの場合は[1Δg][1Δg]に加えて励起カルボ二ル基が考えられた.

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© 1982 日本皮膚科学会
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