1982 年 92 巻 7 号 p. 787-
血清 lgE 高値のアトピー性皮膚炎(ADと略)患者を対象に autologous mixed lymphocyte reaction (auto-MLRと略)を行ったところ,対照とした健康人に比べ有意の差で反応の低下がみられた。同時に行った allogeneic mixed lymphocyte reaction(allo-MLR) は健康人と差がなかった. Auto-MLR で反応する T-cell は抑制活性を持ち in vitro での免疫グロブリン産生を抑制するとの報告もあるが,AD 患者の血清lgE値と auto-MLR の反応の強さとの間に逆相関はみられなかった