東京医科歯科大学医学部皮膚科学教室
山梨医科大学寄生虫学教室
1983 年 93 巻 9 号 p. 925-
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12歳女児.4~5歳頃より蚊刺咬部に著明な発赤腫脹を生じ,6歳頃より発熱を伴う.原因となる蚊の種属を確定するため4属4種の蚊で刺咬試験を行った.結果はヤブカ属ネッタイシマカとクロヤブカ属オオクロヤブカの2種に刺咬後,発熱,所属リンパ節腫脹と一過性のリンパ球減少をみた.局所は血庖を形成した.イェカ属コガタアカイエカ,ハマダラカ属シナハマダラカの刺咬後は皮疹のみで発熱は起らなかった.3属6種の蚊抗原を用い皮内テストを行ったが,その結果は刺咬試験と必ずしも一致しなかった.
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