日本皮膚科学会雑誌
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93 巻 , 9 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 村山 史男, 大神 太郎, 本多 哲三, 力丸 正治, 広渡 徳治, 野中 薫雄, 吉田 彦太郎
    1983 年 93 巻 9 号 p. 909-
    発行日: 1983年
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル 認証あり
    3例の porphyria cutanea tarda に潟血療法を行った.潟血によって尿中ポルフィリン体の著明な減少,正常化をみ,臨床的にも皮疹の改善がみられた.増加していた血清鉄は比較的よく反応し低下したが,潟血中止とともに旧値に復する症例もあった.肝機能では GOT , GPT が改善する傾向がみられた.2例では潟血療法により尿中のポルフィリソの排泄パターンが uroporphyrin (UP) 優勢の排泄像から COproporphyrin(CP) 優勢の排泄像へ変化した.このことから潟血療法が肝におけるuroporphyrinogendecarboxylase 活性を正常に回復させる作用を有し,UP から CP への転換を円滑化する可能性も示唆された.しかし1例では排泄パターンの変化はみられず,他の酵素系への影響も考えられた.
  • 奥 知三, 深水 秀一, 宜野座 真澄, 岩月 啓氏, 吉国 好道, 井上 邦雄, 田上 八朗, 山田 瑞穂
    1983 年 93 巻 9 号 p. 917-
    発行日: 1983年
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル 認証あり
    隆起性皮膚線維肉腫2例を組織培養し,光頭および走査電顕で,その形態をしらべ,4種類の異なった細胞 (type I~IV) をみとめた. Type I, II は explants 直下にみられ,遊走能力はなく,未分化開葉細胞であるのか,変性細胞か断定できなかった. Type III は培養初期より explants 周辺に活発な遊走を示し, ANAE 染色陽性を示す組織球と思われた.その後,この細胞は ANAE 染色陰性の線維芽細胞様細胞 (typeIV) に変化した.また,培養4週間目に3H,チミジソオートラジオグラフィーを使って,これら腫瘍の増殖動態をしらべた.その結果は DNA 合成細胞は type IV の細胞のみであり,正常真皮に由来する培養線維芽細胞の増殖と変わらなかった.
  • 大滝 倫子, 加藤 卓朗, 中島 康雄
    1983 年 93 巻 9 号 p. 925-
    発行日: 1983年
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル 認証あり
    12歳女児.4~5歳頃より蚊刺咬部に著明な発赤腫脹を生じ,6歳頃より発熱を伴う.原因となる蚊の種属を確定するため4属4種の蚊で刺咬試験を行った.結果はヤブカ属ネッタイシマカとクロヤブカ属オオクロヤブカの2種に刺咬後,発熱,所属リンパ節腫脹と一過性のリンパ球減少をみた.局所は血庖を形成した.イェカ属コガタアカイエカ,ハマダラカ属シナハマダラカの刺咬後は皮疹のみで発熱は起らなかった.3属6種の蚊抗原を用い皮内テストを行ったが,その結果は刺咬試験と必ずしも一致しなかった.
  • 清水 友子, 小澄 法夫, 竹島 真徳, 柳川 茂, 溝口 昌子
    1983 年 93 巻 9 号 p. 935-
    発行日: 1983年
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル 認証あり
    46歳,女性,下肢に初発した T 細胞性リンパ腫に Copp 療法,CHOP + pepleomycin 療法を施行したが皮疹の新生をくり返したため, DTIC200mg 5 日間連続投与と CHOP療法併用を試みたところ皮疹新生をみなくなった.維持療法として 3-4 週間おきに上記治療をくり返し,完全寛解の状態で約10ヵ月間経過している.本リンパ腫を組織学的所見と免疫学的検査から, non-Hodgkin lymphoma, LSG 分類の pleomorphictype と診断した.免疫学的検査,近縁疾患との鑑別,治療などにつき若干の考察をおこなった.
  • 一木 幹生
    1983 年 93 巻 9 号 p. 943-
    発行日: 1983年
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル 認証あり
    水庖性類天疱瘡患者無疹部に持続陰性吸引による水疱(Suction 水疱)を作製し,水疱中の Eosinophilchemotactic factor および Arylsulfatase 活性を測定した. Suction 水疱中にも低分子の Eosinophilchemotactic factor が出現した. Arylsulfatase B 活性の上昇は皮疹部水疱では顕著であったが, Suction 水疱中でも健康人 Suction 水疱にくらべ比較的高値を示した.また Suction 水疱の組織像は,真皮血管周囲性に好酸球の浸潤を示した.これらの類天疱瘡無疹部の解析より,本症における水疱の発生には基底膜部の抗原抗体反応,補体の活性化に引き続いて肥満細胞や好酸球の活性化が関与することが示唆された.また Suetion 水疱は,病状の活動性や改善度を知る方法として有用であると考えた.
  • 渡辺 修一
    1983 年 93 巻 9 号 p. 953-
    発行日: 1983年
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル 認証あり
    1979年以来,尋常性天疱瘡および類天庖膚症例に対して,症例を選択しつつ血漿交換療法を施行し良好な結果を得たので自験例を整理して報告した.対象としたものは尋常性天疱瘡例4例の計7例である.それらの血液交換療法前後の臨床および免疫学的検査所見の変動並びに血漿交換療法適用に関する若干の考察を行った. 又,治療に伴って得られた類天疱瘡患者血清及び抗体 (lgG 分画)を用いて動物に実験的類天疱瘡の作成を試みた.モルモット背部皮膚に lgG 分画を 0.4ml 局注したところ,その6時間後に類天疱瘡類似の組織像が得られた.なお高抗体価を有する血清を注射しても同様な所見は得られなかった.
  • 本多 哲三
    1983 年 93 巻 9 号 p. 965-
    発行日: 1983年
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル 認証あり
    ヒトポルフィリン症と同様の慢性皮膚病変を動物に惹起する目的で,マウスに hematoporphyrin-dihy・drochloride (HP) 腹腔注射とメタルハライドランプの照射を反復し,肉眼的および病理組織学的観察を行った.その結果,肉眼的には紅斑,浮腫,糜爛,壊死,痴皮がみられ,次第に皮膚の肥厚,瘢痕,変形をきたした.これらの病変部の病理組織学的所見は主として真皮にあり,リンパ球浸潤,線維細胞,肥満細胞の増加,血管の拡張ならびに充血,結合織の膨化増生などであった.さらに真皮表皮境界部や小血管周囲にPAS陽性物質の沈着がみられた.蛍光抗体直接法による検討ではこれらの部位に lgG が沈着し,一部では IgM, IgA, C3 の沈着も観察された.これらの所見は erythropoietic protoporphyriaやporphyria cutaneatarda の皮膚病変と類似の変化であり,生体に HP 増加の状態を作ることと本光源照射により,ヒトポルフィリン症の慢性皮膚病変と同様の反応を惹起できることが確認された.
  • 1983 年 93 巻 9 号 p. 973-
    発行日: 1983年
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル 認証あり
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