1986 年 96 巻 5 号 p. 519-
成人女子あるいは小児の日光照射部位に好発し,粟粒大の小丘疹を特徴とする6例を報告した.皮疹はmonomorphousで,多発するが融合傾向はない.初夏に発症し,副腎皮質ホルモンの外用によく反応して一夏における再発は少ない.組織学的所見は,表皮の海綿状浮腫,exocytosisおよび真皮上層の血管周囲性小円型細胞浸潤である.人工光源による皮疹の誘発には成功していない.かかる症例を小丘疹性日光疹(micropapular light eruption)と仮称した.