デサントスポーツ科学
Online ISSN : 2758-4429
Print ISSN : 0285-5739
研究論文
組織幹細胞を活性化させる新規コンディショニング法とトレーニング効果増強法の開発
後藤 勝正
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 32 巻 p. 3-10

詳細
抄録

本研究では,骨格筋に対する冷却ストレス刺激ならびに機械的ストレス刺激の影響について,マウス(C57BL/6J)を用いて検討した.マウスヒラメ筋に対する冷却ストレス刺激は,損傷した組織再生において重要なbFGF mRNAの発現を,機械的ストレス刺激は骨格筋組織幹細胞である筋衛星細胞の特異的マーカーであるPax7 mRNAの発現をそれぞれ増大させた.また,細胞外刺激におけるストレス応答の役割をマウス骨格筋のストレス応答において重要な役割を担っているheat shock transcription factor 1(HSF1)をノックアウトしたマウスならびに過剰発現したマウスを用いて検討した.その結果,萎縮した骨格筋の再成長および骨格筋肥大がストレス応答により促進した.したがって,骨格筋に与えるストレス刺激を適切な選択が,トレーニング効果やパフォーマンスを向上させるコンディショニングにおいて重要であることが示唆された.

著者関連情報
© 公益財団法人 石本記念デサントスポーツ科学振興財団
次の記事
feedback
Top