2018 年 39 巻 p. 139-144
中等度の脚自転車運動後のグルコースあるいはフルクトース含有飲料摂取がその後の血行動態に及ぼす影響について比較検討した.健康な若年男性7名は,半仰臥位の姿勢で15分間の安静後,65% of V・O2maxの強度で30分間の脚自転車こぎ運動を行った.運動終了15分後に,350 ccのグルコース含有飲料(G条件),フルクトース含有飲料(F条件),あるいは水(C条件)のいずれかを摂取し,その後2時間,半仰臥位の姿勢で安静を保った.運動の前後,および飲料摂取後に,心拍数,血圧,上腸間膜動脈(SMA)と右大腿動脈(FA)の血流量(BF)を測定した.各動脈の血管コンダクタンス(VC)はBFを平均血圧(MAP)で除して算出した.G条件では,MAPは運動前ベースライン値に対して有意に低下したが,F条件では変化しなかった.VCSMAは,飲料摂取30および60分後で,G条件がF条件およびC条件に比べて高かった.運動回復期の糖質含有飲料摂取は,その内容によって,その後の中心および末梢の血行動態に違いを生じさせることが示唆された.