2020 年 41 巻 p. 320-330
介護予防のためには筋力低下の防止が必要であり,特に膝伸展筋力の維持が重要といわれている.介護予防策としては運動が推奨されているが,その中でも人気の高い運動の一つとしてウォーキングが挙げられる.しかしウォーキングでは下腿優位であり,膝伸展筋力が鍛えられないという問題がある.そこで我々は,機械的なデバイスで負荷をかける装具の開発に取り組む.装具は小型かつ電力を必要としないダンパを用いて設計を行う.負荷力などの装具の要求仕様はこれまでの研究で既に決定しており,本研究では膝装具のプロトタイプの製作,および評価を実施することとした.将来的には,膝装具のダンパをアクティブ機構に変更し,筋活動評価システムと統合することで,筋活動量に合わせて自動的にトレーニング負荷を調整可能な新しいトレーニングシステムを提案する.