本研究の目的は,暑熱下における運動間の休息中に行う身体外部・内部冷却の併用が高強度運動パフォーマンスに与える影響を検討することであった.6名の若年男性を対象に,暑熱下における2試行の無作為化交差試験を実施した.本試験では,15分間の運動間の休息 (ハーフタイム) を挟む,30分間の自転車運動を2回 (前・後半) 行った.ハーフタイムでは,安静座位 (コントロール試行) またはクーリングベストの着用・体重当たり5 gのアイススラリーの摂取の併用 (クーリング試行) のいずれかを行った.主評価項目は前・後半終了前5分間のタイムトライアルパフォーマンスとした.運動間の休息中の身体冷却によって,後半のタイムトライアパフォーマンスが高い値で維持された.またクーリング試行の直腸温が後半開始0分,5分,10分で低下した.従って,本研究で用いた身体外部・内部冷却の併用は,運動パフォーマンスの維持・体温の低下の観点から暑さ対策として有効である可能性が示された.