2025 年 46 巻 p. 144-156
後期高齢者を対象とし,バスキュラー (スタティック)・ストレッチングの継続実施による,柔軟性,血管内皮機能および動脈スティフネスに及ぼす影響を検討した.その結果,介入3ヶ月後は柔軟性の改善,血管内皮機能および動脈スティフネスにおいて有意な改善を認め,介入6ヶ月後ではさらに柔軟性の改善,血管内皮機能および動脈スティフネスにおいて有意な改善を認めた.しかしながら,6ヶ月間の脱介入後では,柔軟性,血管内皮機能および動脈スティフネスは介入前の状態に戻り,獲得した効果の可逆性を認めた.バスキュラー・ストレッチングの継続実施は柔軟性を改善し,抗動脈硬化の運動種目の一つとして貢献する可能性が示唆された.