抄録
本研究では、教師を目指している大学生が、ビデオゲームと付き合う方法の教材開発や指導案を作成する実践か ら得られた教材の工夫点および学習効果を自由記述で回答を求めた。また、情報モラル教育の指導に対する自信にど のような影響を与えたかについて検討した。自由記述を計量テキスト分析で実施した結果、教材の工夫点に関しては、 「ビデオゲーム時のルールを考える」、「ビデオゲームが与える影響の対処」、「良い付き合い方の理解」、「ビデオゲーム に対する知識」などを考慮していた。学習効果に関しては、「ビデオゲームの正しい使い方を知る必要性」、「ビデオゲー ムの危険性」、「教材開発」、「ビデオゲームに対する考え」、「ビデオゲームの良い面、悪い面」が実践から得られたと考 えていることが明らかになった。また、情報モラル教育の授業設計への自信に関する質問紙調査の結果から、ビデオゲ ームと付き合う方法の教材や指導案を作成する実践は効果があったことが示唆された。