抄録
本研究では環境問題をテーマとして制作されたシリアスゲームを題材とし、その教育的効果と ユーザー特性の関連について検討を行った。ユーザー特性としてゲームリテラシーと実験参加者の事前 の環境意識・行動を取り上げた。小学生高学年児を対象にした実証実験を行った結果、ゲームリテラシー、 環境意識・行動がともにシリアスゲームの教育的効果に影響を与えることが明らかとなった。特に、高 いゲームリテラシーを持つ群に対しては、シリアスゲームを用いることが授業を受けることよりも環境 意識を高めるのに効果的であることが明らかとなった。