デジタルゲーム学研究
Online ISSN : 2434-4052
Print ISSN : 1882-0913
ゲームプログラミング大会を用いた集合知的ゲームAI開発手法
-人狼知能大会の開催と参加エージェントの分析-
鳥海 不二夫 稲葉 通将大澤 博隆片上 大輔篠田 孝祐松原 仁
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2016 年 9 巻 1 号 p. 1-11

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抄録
「人狼知能」プロジェクトでは、コミュニケーションゲームである「汝は人狼なりや(Are You a Werewolf?)」をプレイ可能なエージェントの作成問題を、チェスや将棋に続く人工知能の標準問題として解くことを目指している。我々は、CEDEC2015において『人工知能が人ともにゲームを繰り返し楽 しめる』ことを最終目標とした、知的エージェントによる人狼ゲーム大会を開催した。大会には38体のエージェントが参加し、15体のエージェントによる決勝戦が行われた。優勝エージェントは、他のエー ジェントと比べ有意に勝率が高く、人狼知能エージェントの強さに差があることが示された。また、役職と勝率の関係を分析した結果、勝率に特徴のある役職が存在することが明らかとなった。
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© 2016 日本デジタルゲーム学会
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