抄録
本発表では、新しい感染症のシリアスゲーム『インフェクテッド・ジャポニア』を紹介する。このゲームは、感染症のSIRモデルを理論的基盤とし、さらにVRによる没入感を取り入れることで、エンターテインメント性だけでなく、専門的知見を学習する機会や政策シミュレーションを行う機会をプレイヤーに与えようとするものである。プレイヤーは医師となり、感染症流行を終息するべく、マルチエージェントが行動する舞台の上を移動する。移動と医薬品投与はキーボード操作によりインタラクティブに行え、指標となる4種のウインドウを見て現状を把握することができる。将来的には、我が国のシリアスゲーム認知度を向上させるためにも、公開リリースを予定している。