抄録
本研究は、eスポーツに関する消費者意識について日本と中国において行われたアンケート調査を中心に分析したものである。全解答者の中から各国で活躍しているeスポーツプレイヤーをリストアップ出来た解答者を「eスポーツに一定程度関心のある解答者」と定義したうえでこれらの解答者を対象に分析を進めた。その結果、中国と日本におえるeスポーツ展開やその特性を反映した結果が、解答結果として得られた。本研究を通して、少なくともアンケート解答者においては、日本と中国でeスポーツの受容状況や印象などの有意差があることが確認出来た。だが、更なる一般化を進めるうえでは、より大規模な調査が必要になると同時により「分厚い記述」による詳細の分析が必要であることも明らかとなった。