日本デジタルゲーム学会 年次大会 予稿集
Online ISSN : 2758-6480
第12回 年次大会
セッションID: 1-1
会議情報

ゲームプレイ ( セッション 1 )
ロールプレイングゲームのRTA におけるバトル戦略の検討
*河村 拓哉*西 康晴
著者情報
キーワード: RPG, ゲーム, RTA, バトル戦略
会議録・要旨集 オープンアクセス

詳細
抄録
ゲームにはクリアするタイムを競うRTA という遊び方があり,近年盛んに行われている。特に日本ではRPG のRTAに人気があり,今後プレイヤーが増えることが予想される。RPG のタイムロス要因には戦闘での敗北があり,タイム短縮のために勝率を上げる必要がある。しかし,既存プレイヤーは経験や勘のみで高い勝率を実現しており,新規プレイヤーはどのようなバトル戦略で戦闘を行えばよいかが分からない。そこで本研究では,RPG の戦闘の勝率を上げる手法を検討する。本発表で提示する生存重視戦略では,敗北する手前の状況では回復を選択し,それ以外では攻撃を選択する。敵が連続で強力な攻撃を使用したら敗北してしまう状況になる前に回復を選択するようにし,戦闘の勝率の向上を図る。一方,敵が連続で強力な攻撃を使用しなければ負けないという希望的観測戦略とランダム戦略についても検討し,三つのバトル戦略の勝率を比較した。ターン制RPG と時間制RPG の2 種のRPG タイトルで,各バトル戦略を実装したプログラムに戦闘をさせ,その結果,生存重視戦略がいずれのRPG でも最も高い勝率となった。
著者関連情報
© 日本デジタルゲーム学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top