抄録
リアルタイムWeb ゲームの実現には,通信頻度に依存しない同期制御,ゲームジャンルおよび仮想空間内での物理法則を考慮した時空間の管理など,高度な技術の習得が必要である.本研究では,リアルタイムWeb ゲーム開発において通信遅延の影響を軽減する予測アルゴリズム,およびゲーム空間内の物理法則や次元数などの要件の調整方法(チューニングパラメータと呼ぶ)の導出を目的とする.具体的には,2D アクションゲームにおいて,ゲーム内での物理法則,予測アルゴリズム,通信遅延の組み合わせを10 数種類のパターンを用意し,予測アルゴリズムが整合性へ与える影響をそれぞれ比較し,有効性を評価する手法を提案する.